2026年6月12日に打ち上げられた超小型天文衛星VERTECSは、打上げ後に進めてきた初期運用を完了し、本格的な天文観測を行う定常運用を開始しました。
初期運用では、衛星の電源、通信、姿勢制御、データ処理、観測装置などを順次確認しました。さらに、衛星を目的の天空領域へ向けて天体を撮像し、取得した観測データを地上へ伝送する一連の運用に成功しました。これにより、衛星システムと観測装置が軌道上で所定の性能を発揮し、継続的な天文観測を実施できることを確認しました。
初期観測では、はくちょう座ループ、干潟星雲、北アメリカ星雲などを撮影し、恒星や星雲を捉えた鮮明な画像を取得しました。また、明るい天体が少ないうしかい座の領域を観測し、VERTECSの特徴である広い視野と、所定の解像度・感度を確認しました。主カメラは1波長あたり3度×3度、満月約40個分に相当する広い領域を一度に観測できます。
今後は、宇宙可視光背景放射の本格的な観測を進め、宇宙における星や銀河の形成史の解明を目指します。VERTECSチームは、今後1年間にわたり衛星運用と観測を継続し、取得したデータの蓄積と解析に取り組みます。
衛星の開発、打上げ、初期運用にご協力・ご支援いただいた皆さまに、改めて心より御礼申し上げます。
初期観測画像など、詳しくはプレスリリース(九州工業大学/東京都市大学/関西学院大学/金沢大学/東京大学)をご覧ください。
